みなさん、こんにちは!ココスブリスベンです。
今日は、オーストラリアにいらっしゃる方でも大学進学を検討されていない方にはなじみがないかもしれませんが、「ATAR」について紹介しようと思います。
[そもそもATARとは?]
まず、ATARは、Australian Tertiary Admission Rankの略称で、オーストラリア大学入学等級指数と翻訳することもできます!
00.00から99.95まで、0.05毎に、2000段階(!!)に分かれています。一番成績の高いレベルが99.95になります。
日本のセンター試験や各大学で行っている試験の点数とは違う基準となります。
ですので、ATARで90.00であった場合、100点満点の90点を取ったのではなく、上位10%以内に入った、というような“等級”といったイメージの方が近いかもしれません。
ですので、日本の高校を卒業してオーストラリアの大学に入学願書を提出する際には、日本の最終学歴(高校等)の成績証明書を提出して、大学側にて判断することになります。
その際にも、参考となるのが各学部に関して示されているATARを見ることである程度の判断をすることが可能と言えるでしょう。
オーストラリアでは州ごとにそれぞれの教育システムを持っています。
ただ、それぞれの州で教育システムが違う中、全国から別の州にある大学に入学を希望する際に、各学生が選択した学科の難易度を標準化する作業が必要となります。
そこで、大学や専門学校の入学を希望する生徒が通っている学校の成績と、最終学期に行う卒業試験の得点をATARというポイントに換算して、上位の生徒から希望する大学に入学できるようにするシステムになっています。
卒業試験は、それぞれの州で行われ、
Ø ビクトリアはVCE
Ø クイーンズランド州はQCE
Ø ニューサウスウェールズ州はHSC
Ø タスマニアはTCE
Ø 南オーストラリアはSACE
Ø 西オーストラリアはWACE
にて主管しており、それぞれの州で、学生が異なる教科の異なるカリキュラムで学習し、最終試験の内容も異なるものとなります。そして、最終的に出されるATARの計算方法も大変複雑で、州ごとに異なっている状況です。
ただ、ATARの目的の通り、どの州であれATARスコアで順位がつけられ、自身の入学希望の学科に求められるスコアを満たしている場合、同じ教育機関の同じ学科を希望している学生のATARのスコアの高い方から順に「合格」となるわけです。
[日本の制度と何が違うの?]
日本においては、「センター試験」正式には「大学入試センター試験」とよばれる試験が、1990年度から国公私立大学を対象として実施していた試験がありました。毎年1月中旬に2日間かけて行われる試験となっており、主な目的は「大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定すること(大学合否判定の判断材料)」です。
国公立大学のみならず、多くの私立大学も採用していたため、高校3年生の約4割が受験する大規模な試験でした。この試験を利用する国公立・私立の各大学が大学入試センターと協力し、同じ日に同じ試験問題を出題することで、共同実施していたのがセンター試験の特徴です。
2021年度からは、「大学入学共通テスト(以下共通テスト)」というテストに変わりました。科目並びに内容についても刷新がされました。さらに2025年度よりはさらに簡素化などを通じて、より実用的な内容に変更される予定です。
ただ、それでも統一試験ではないため、いまだに一部の大学ではそれぞれで入学試験を催し、そのために新幹線・飛行機に乗り込んで地方から大都市に事前に行って試験を受けに行く受験生の姿はここオーストラリアにはありません。
さらには、日本ではよくある、文系の学科に行くにもかかわらず理系の試験科目が課されていたり、その逆もしかり、大学進学を目指す学生たちはその後使うかもわからない内容の勉強に励み、模擬試験を含めた結果を見るたびに一喜一憂しながら悪戦苦闘しています。
大学を絞って受験はしたけれど不合格だったので、一浪、二浪…と最も貴重な時間を「大学に入るだけ(実際には試験を受けるためだけ)」に費やしている姿は、オーストラリアでは理解しがたいと言えるでしょう。
日本の初等・中等教育制度のみならず、大学入試についても海外の良い点を学びつつ、導入していってほしいなぁと思います。
[ATARは公平性のための制度?]
ここまで読まれたみなさんはお分かりかと思いますが、それぞれの州で教育制度もカリキュラムも異なるので、例えば同じ数学に関しても、進学校の数学試験で90点(ATARではない)を取ることと、比較的簡単な数学の試験で90点を(ATARではありません!)とることの違いがあると思われるでしょう。
この違いを認めてくれる試験制度がまさにATARです!
数学に自信がないならば、自分の自信のある科目をより研鑽し、高いスコアを取ることで、その努力を認めてくれる制度がATARだといえるでしょう。
[各州 主管機関ホームページ]
南オーストラリアとノーザンテリトリーhttps://www.satac.edu.au/
クイーンズランド https://www.qtac.edu.au/
タスマニア https://www.tasc.tas.gov.au/students/university/
ビクトリア https://www.vtac.edu.au/
ニューサウスウェールズhttps://www.uac.edu.au/
本日は、耳慣れない「ATAR」についてお話ししました。オーストラリアの大学・大学院といったいわゆるHigher Education(高等教育)を受けるうえで大変重要な制度でもありますので、ぜひ一度、各大学の学科別の必要なATARスコアなどをチェックしてみてください!
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