What is the TAFE?
TAFEとは?
オーストラリアの専門学校課程・VETコース。
その代表格と言えるTAFEについてどんなコースがあるのか、詳しく見ていきたいと思います。
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そもそもTAFEとは?
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TAFEで学べる分野・コース
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TAFEのコースレベルと取得できる資格等
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Certificate1-4:証明書
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Diploma:資格
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Degree:学位
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TAFEの費用は?
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入学時期と条件
1. そもそもTAFEとは?
TAFEとは"Technical and Further Education"の略で、各州政府が運営する公立職業訓練専門学校のこと。各州が運営しているため、TAFE QLD、TAFE NSWなど州名が学校名に入っている場合が多いです。
非常に幅広い分野を学ぶことができ、別のページでもご案内している通り、300以上のコースがあり、提供していないコースは無いと言えるほど。後ほど説明しますが、証明書・資格はもちろん、学位に結び付くコースも含まれています。
またTAFEは職業訓練学校としての役割があるため、学ぶ内容は実習が多く、実践に重きを置いています。
地元や各産業・企業とも密接につながっており、時代の変化や今求められているスキルに即して、カリキュラムが組まれています。
コースによっては実際の現場で職務経験を積む研修もあり、卒業後に即戦力として働くための学校と言えるでしょう。社会人の人がTAFEで学ぶメリットについてはこちらにもまとめているのでチェックしてみて下さい。
キャンパスは大学と同じくらい充実しており、QLDやNSWではキャンパス数も多く、図書館やラウンジのみならず講演などに使われるホールなどをもつキャンパスもたくさんあります。
キャンパス内の設備は州が定めた基準をクリアするよう、専門家が定期的にチェックしており、実際の職場を再現した施設が多いです。まさに、政府のお墨付きの教育機関と言えるでしょう。
2. TAFEで学べる分野・コース
学べないコースがないと思えるくらいたくさんのコースが用意されているTAFE。
実際にどのようなコースがあるのかTAFE QLDを参考にご紹介します。
International Studentとなる日本等からの留学生には開講されていないコースも多々ありますが、TAFEでは公立としてあらゆる学習機会を国民・州民に提供するという役割を担っていると言えるでしょう。
[Short courses and micro-credentials]
ショートコースでは、スペイン語などの語学、フラワーアレンジメント、4輪バギーの運転から
会計システムなど短く、自分の求めるスキルのみに特化したものを学ぶこともできます。
留学生が学ぶことのできる主なコースがこちらです。料理や自動車整備、看護にエイジドケアなど永住権に結び付くコースを学ぶ学生は基本的にこちらのサーティフィケートから学び始めます。
[Diplomas and advanced diplomas]
こちらも、サーティフィケートに続いて学ぶことのできるディプロマといわれるコースになります。
基本的にサーティフィケートの上位教育レベルとなりますので、サーティフィケートを修了した後などに、「より専門性を磨きたい」、「卒業ビザを取得し就業・就労まで結び付けたい」さらには、「永住権の取得」といった道までつながる最も一般的なコースを学べると言えるでしょう。
更には、普通なら大学で学ぶことで取得可能な学士となるBachelor Degreesなどを学習・取得することができます。ディプロマコースにもある、歯科技工士・IT・ゲーム・クリエイティブ(服飾・音楽)などを含めてある程度の分野に関する学位取得が可能です。
[English Language and Literacy Services]
こちらは永住権者と市民権者(オーストラリア国籍取得したオーストラリア人)に対する学習サービスの一つです。基本的な英語のみならず就職時の面接対策など多岐に渡る生活サポートについて学ぶことができます。
AMEPというのは"Adult Migrant English Program"の略で、移民大国であるオーストラリアでは多種多様な文化・言語バックグラウンドを持った人々が毎年10~20万人永住権を取得しています。
その中には当然、英語が十分にできない方もいらっしゃいます。そういう人たちのために、永住後の英語を無料で学べる機会の提供も公立学校であるTAFEでサポートしています。
TAFE QLDは140年にもなる歴史があり、QLDになんと50か所以上のキャンパスや施設を持つ。
3. TAFEのコースレベルと取得できる資格等
[Certificate1-4:証明書]
TAFEで取得できる、一番難易度の低いコースはCertificateです。Certificateとは「証明書」や「修了書」であるため、専門資格と呼べるのはDiploma以上となります。
そのため、留学生の中にはCertificateを経由してDiplomaを取得したり、Certificateを飛ばしてDiplomaからスタートする人も多くいます。
しかし、現地の職場ではCertificateを持つことでその能力が認められることもあります。
例えば、シェフの場合はCertificate 3〜4を取得すると即戦力として実際の調理に関われたり、チャイルドケアワーカーであればCertificate 3を取得すると保育の現場でアシスタントとして働くことが可能です。
Certificateのレベルは1〜4まであるものの、1〜2を提供しているコースは少なく、ほとんどのTAFEが3〜4を提供しています。
Certificate1(4~6ヶ月)
管理指導のもとで、専門職業に関する基本的な技術を身につけ、基本的な実務を行える。
Certificate2(6~8ヶ月)
日々のルーティーンワークをこなし、簡単な問題を解決したり、状況に基づいて正しく対応することができる。
Certificate3(6ヶ月以上)
予期せぬ問題に対処し、ルーティーン以外の仕事もこなせる認知力、技術力、コミュニケーション力がある。
Certificate4(12〜18ヶ月以上)
現場チームのリーダーとしてチームメイトに仕事を教えたり、アドバイスあげたりしてプロジェクトを完成させられる。
[Diploma:資格]
多くの留学生が目指すDiplomaからは、授業内容もより専門的・本格的になります。
「Diploma以上のレベルの2年以上のコースで、定められた分野である」などの条件を満たすと、卒業ビザが取得できる可能性もあります。
Diploma(18〜24ヶ月以上)
専門分野で必要な基本的な知識やスキルを全て身につけている。資格として履歴書に書き、雇用者から認めてもらえるレベル。
Advanced Diploma(2〜3年)
Diplomaよりも責任の求められる仕事や、複雑な仕事を行える。管理者として働くこともできる。
[Degree:学位]
Degreeとは学位のことで、TAFEは大学ではないもののBachelorのような大学と同じレベルのコースを提供していることがあります。
主に雇用主に雇われて現場での実務を行うDiplomaと違い、Bachelorがあれば管理職に就いたり、国家資格を必要とする仕事(会計士、医師、弁護士など)に就くこともできます。
Bachelor(3年〜4年以上)
日本の学士号にあたるもの。幅広い専門知識やスキルを持ち、大学を卒業したことと同じレベルの資格をもらえる。
4. TAFEの費用は?
TAFEの学費はコースや学ぶ分野によって大きく異なり、毎年学費は高くなる傾向にあります。
基本的には期間が長ければ学費が高くなりますが、コースによっては授業料のほかに、実習で使うツールや材料によって学費が変動します。
5. 入学時期と条件
TAFEでは入学時期が基本的には2月と7月の2回設けられています。
ただ、留学生(International Student)の場合、2月のみの入学となっているコースもありますのでご注意ください。いずれにしても日本の学校の卒業時期とはかみ合いませんので、空いた期間にオーストラリアに事前に入国して英語の学習に充てるなどして有効に使いましょう。
また、College等と呼ばれる私立の専門学校では入学時期が3回以上設けられているケースが多いですが、コースの登録状況などによって変動することもあります。
ご希望の学校・コースなどありましたらお早めに一度ココスまでご相談ください。
英語力
Certificate、Diploma:IELTS 5.5
Bachelor:IELTS 6.0~7.0
通常TAFEに入学する場合、IELTSで5.5(TOEFL ibt 50)以上の証明書提出か、それに準ずるスコアが必要。ただし翻訳・通訳、医療関係等の英語の専門性が高いコースはより高い英語スコアが求められることが多いです。そのようなコースでは講義で用いられる英語も難しいため、入学前に準備しておくのがいいでしょう。
英語力が足りないという人はTAFEのダイレクトエントリーコースと呼ばれる、TAFE付属の進学用英語コースに入学するという手もあります。このコースを一定の成績で卒業することで、英語試験のスコアなどの英語力の証明を必要としないで、TAFE本科コースに入学する事が可能です。
この方法は英語力は足りないけど今すぐにオーストラリアに留学したい人、現地の環境に慣れながら英語力を伸ばすことから始めたい人、英語の試験が苦手な人におすすめです。
ただしダイレクトエントリーコースを提供していないTAFEもあるため、注意が必要です。
最終学歴の成績
高校卒業(GPA 2.5-3.0/5.0)
高校卒業以上の学歴が必要となります。その際の成績は(GPA 2.5-3.0/5.0)などとなっていて、各学校の基準に従って変わります。成績で言うと50~60%程度ですので、そこまで難しいとは言えないかも知れません。
ただ、行きたい学校やコースによって要求される内容があるかもしれませんので、学校の情報含めて詳細はココスまでお問い合わせください。
※アート系のコースではポートフォリオの提出が求められることがあります。